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理事長からのご挨拶

国際人権法学会理事長(第11期)・江島晶子

人権の実効的保障という観点から国際と国内の「境界」を取り払う枠組みを模索してきた自分にとって、国際人権法学会はインスピレーションの宝庫として、知的挑戦を受け切磋琢磨する場として、そして人権について語りだすと止まらない魅力的な方々にお会いする場として、言葉に尽くし難い恩恵を受けてまいりました。このたび理事長の任をお引き受けすることとなりましたが、非力ながらも国際人権法学会のさらなる発展のために全力を尽くしたいと存じますので、ご支援くださいますよう宜しくお願い申し上げます。

今年は、昨年の世界人権宣言70周年に続き、日本が国際人権条約として初めて批准した国際人権規約が批准40周年を迎えます。本学会も、すでに30回に及ぶ研究大会を重ねています。また、今年1月に下された最高裁決定では、補足意見が欧州人権裁判所(今年で設立60周年)の判決に言及するなど、最高裁さえ新しい様相を見せ始めています。国際基準を設定・実施する努力はグローバルに積み重ねられているといえるでしょう。そして、基盤を確立した先人の想像力、独創力、連帯力に改めて敬服します。

しかし、21世紀は、テロ、経済危機、難民危機、民主主義の危機、環境破壊などさらなる困難な課題に直面しています。人々を囲む過酷な現実は、「自国第一主義」の態度や人権に対する懐疑さえも生んでおり、「基準の設定・実施」を積み重ねるだけで足りるのか問い直す必要があります。混迷を極める「今」だからこそ、さらなる学際的叡智の結集と国際的交流が求められているのではないでしょうか。

本学会は、この学際的取組の必要性を強く意識して設立されました。様々な研究分野の研究者および人権の実現のために奮迅される実務家・NGOが集う学際的な学術集団として、既存の学問的枠組みが見落としていた問題を、国際人権法という視点から掘り起こしてきました。学会としての真価が問われる今こそ、学際的な研究と真摯な意見交換ができる開かれたグローバルな空間であり続けられるよう、さらに様々な工夫をしていきたいと考えております。ぜひ、学会活動に積極的にご参加いただき、会員の皆様のアイディアや忌憚のないご意見をお寄せ頂けると幸甚に存じます。


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